戯れ神隠し弍〜犬神対蛇神の巻〜【Black lacquer】

戯れ神隠し弍〜犬神対蛇神の巻〜【Black lacquer】の感想

「戯れ神隠し弍〜犬神対蛇神の巻〜」は、黒漆さんの手による新たな冒険が詰まった作品で、期待以上の内容に大満足でした。ストーリーは、小雪という犬神が蛇神のミズチに立ち向かうものですが、彼女が罠にかかってしまうところから始まる展開がとても引き込まれました。特にミズチの触手服が登場するシーンは、独特のエロティシズムを感じさせ、物語の緊張感を一層高めています。 イラストも素晴らしく、キャラクターの魅力がしっかりと表現されていました。特に小雪の表情の変化がリアルで、彼女の心情に共感しながら読み進めることができました。ページ数は30とコンパクトですが、内容は濃厚で、短い中にしっかりとした物語が展開されています。 また、百合の要素が含まれている点も、作品に奥行きを与えていると感じました。女性同士の関係性が描かれることで、より深い感情が生まれていて、読んでいて心が躍る瞬間がたくさんありました。こうしたテーマが好きな方には特におすすめです。 今後の展開にも期待が高まる作品で、黒漆さんの次回作が待ち遠しいです。このシリーズに引き込まれたファンとして、次も楽しみにしています。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい作品です。